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「おいっ!!ちび助!!どういう事だよ!!」
あまりに理不尽な言葉にカズが食ってかかる。
『だからぁ~…僕は遊んで欲しいの!!』
ともちゃんは口を尖らせてうつむいた…
生徒達はざわつき始めた…
不自然に集まったクラスメイト…
突然現れたともちゃんという男の子…
誰もこの状況は理解できなかった。
そんな中、シンは静かにともちゃんに歩み寄った。
「ともちゃん…どういう事かお兄ちゃん達に教えてくれるかな?」
ともちゃんは少し考えた後コクッと頷いた。
「みんな!!ともちゃんと遊べばいいだけなんだよ!!遊んでやろうよ!!」
生徒達がステージの方を向く。
「ともちゃん…お兄ちゃん達と何して遊びたいんだい?」
ともちゃんは辺りを見回した。
生徒達の目はともちゃんの方を向いている…
『かくれんぼ…』
ともちゃんはボソッと呟いた…
『かくれんぼして欲しいんだ…』
「なんだ…かくれんぼか。いいよ!!かくれんぼなんて久しぶりだなぁ…。鬼は誰だい?お兄ちゃん隠れるの天才だからな。」
シンは腕をぐるぐる回して張り切って見せた。
『ううん…違うの…。鬼はお兄ちゃん達全員なんだ…』
……えっ!?
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