序奏

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序奏

  自分が殺してきた人間を頭に浮かべ 自分が殺してきた腕を眺めた 裁ち振るう矛先を 飛び散る鮮血を 足下に広がる血の海を 肉の焼ける異臭を 脳裏で思った 叫びをあげる眼下の人間達を どのくらい殺しただろうか あの人間達を 終わることのないこの戦いは果てしなく 己は何も知る由も無いまま  
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