短編小説集第②部

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その街にある、地元では有名なスポットの廃病院に向かった。       その廃病院は医療ミスが多く沢山の患者さんが亡くなっている、曰く付きの病院なのだ。     その廃病院のある所は近くに家もなく、その病院に行く為だけの細く長い道と病院に面して線路と踏切があるだけの寂しい場所だった。     辺りは夜だった事もあり、俺の車のヘッドライト以外の灯りも人影などもない。       病院に近づくにつれて皆が無口になっていた。       そして、俺達は細く長い道の入り口へと着いた。     『ぢゃあ行くよ…』 俺はそう言って1BOXの車のルームミラーを覗き、後部座席を見た。
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