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彼の話を聞いて、アタシが泣いてどうする…
でも、どうしようもなかった
どうしたらいぃのか分からなくて、彼からそっと離れた
｢ありがとう。オレのために泣いてくれて｣
少し赤い目がまた笑った
───ズキッ
その笑顔はまたアタシの心を締め付ける
そうか。アナタも無理してたんだ
言葉が… 感情が…
抑えきれない
でも、ただ叫んでぶつける事しか出来なかった
こんな時に掛ける言葉が見つからなくて…
｢バｯカじゃないの?
ムリすんなって言ったのはアンタの方じゃん｣
───お願い…
｢今の笑顔、凄く無理してる｣
───そんな苦しそうな目でアタシを見ないで
｢心が『痛いよ』って泣いてる!｣
───だから…
｢だから…、もう…、そんなガマンしないでよっっ!!｣
アンタの為に、
今のアタシが出来ること
涙を拭いて、大きく深呼吸した
｢アタシがアンタの愚痴、全部聞いてあげるからさ♪｣
精一杯、心からの笑顔
無理矢理じゃないよ
これはアナタの為の笑顔だから
…上手く届いたかなぁ
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