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やっぱりアレは幻覚だったのかもしれない…
それから2日がたった…
裕介は自分のセリフや舞台の流れを覚えるのに集中し、ピエロのことは忘れかけていた。
部活の帰り、由衣が話かけてきた。
「ぁのさ…サーカスん時、お土産屋さんで裕介に携帯ストラップ買ったんだ…あたしとお揃いで。」
由衣は可愛く包装されたストラップを差し出した。
「…僕に?…ありがとう!」
包みを開けると、ピエロのデザインのストラップだった。
「ピエロ好きだって言ってたから。」
「大事にするよ。」
顔を上げて、由衣の方を見た…
「……!!ぅわっっ!」
そこにいたのは…
由衣ではなかった…
…………ピエロ…だ…
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