第1章 サーカス

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町にサーカスがやってきた。 この町にサーカスが来るなんて、きっと初めてだろう。 僕を含める演劇部8人は、公演が終わって暇になっていた。 そのため、せっかくサーカスが来たんだから見に行こうということになった… もちろん、皆が暇なわけではなく、行くのは僕を合わせて5人になった。 「あっ!裕介来たよ!おーぃ、遅いょ!」 片岡由衣だ。みんなもいる。僕が最後のようだ。 「行こうぜ。もうすぐ始まる。」 そうみんなに呼び掛けたのは、宮部祐希だ。 そういえば、あと10分ほどで始まる。 「高校生5枚!」 祐希は、前日に皆から集めたお金を払い、カウンターからチケットを5枚貰うと皆に配った。
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