第1章 サーカス

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テント内はほぼ満席に近かった。 けれども、良い席は見つかった。 皆、席に着き、始まるまで雑談していた。 僕の隣は瀬戸紗弥加と佐藤亮だった。 瀬戸さんは、隣にいる由衣と話をしていた。 佐藤は、腕を組みうつ向いていた。 あまりサーカスの雰囲気は合わないらしい。 サーカスはすぐに始まった。 中央の舞台の奥から、ビール腹の団長らしき人がでてきた。 見るからに陽気な感じだ。こういう人物には好感がもてる。 サーカスが始まってからは、夢を見ているようだった。 空中ブランコにライオンの芸、トランポリン…… 迫力満点だ。 僕たちはすっかりサーカスに魅了された…
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