第1章 サーカス

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アッという間にサーカスは終盤を迎えた。 最後に出演者がみんなでてきて、拍手に包まれ幕が降りた。 演劇部としては、羨ましいくらいの盛大な拍手だ。 ふぅ…と溜め息をもらし、みんな席を立ち上がった。 「スゴかったねェ!スゴい面白かった。」 由衣は、にっこりと無邪気に微笑んでそう言った。 「お土産屋さん行かない??」 瀬戸さんがそういうと、みんな賛成してお土産屋さんに向かった。 「なァ、みんな何が一番面白かった? 俺的にトランポリンだな!」 祐希が言うと、みんなそれぞれに答えた。 「あたしもトランポリン好き!あと、体柔らかい人がよかった。」 由衣が言った。 続いて瀬戸さんも答えた。 「動物可愛かったよねェ!」 亮は、 「空中ブランコとライオンかな。」 と答えた。 僕は、 「…ピエロかな。」 それは、自然に口から出た答えだった。
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