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「え?ピエロ?変わってるね(笑)でも、良いんじゃない?人それぞれだよ。」
由衣にフォローされた…
「いや……あの…」
僕は動揺した。
ここは、みんなに合わせてトランポリンとか言っておけばよかった。
「俺はあんまし好きじゃねぇなァ…なんか失敗してたし。」
祐希が言った。
瀬戸さんが、空気読めと言わんばかりに祐希をひじでつついた。
「俺…空中ブランコのあの一番背高かった人にサイン貰いに行こっかな。」
亮は、ペンとサーカスのパンフレットを取り出した。
クールに見えて意外だ。
「お前もピエロにサインもらってこいよ。」
祐希がからかった。
しかし、僕はその気になった。
ピエロにサイン貰うなんていい記念だ。
「そうしようかな…」
「え?!マジで?…じゃあ、先に土産んとこ行っとくぜ?」
僕は頷いて、亮と一緒にサーカス団員のいるテントに向かった。
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