第1章 サーカス

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「え?ピエロ?変わってるね(笑)でも、良いんじゃない?人それぞれだよ。」 由衣にフォローされた… 「いや……あの…」 僕は動揺した。 ここは、みんなに合わせてトランポリンとか言っておけばよかった。 「俺はあんまし好きじゃねぇなァ…なんか失敗してたし。」 祐希が言った。 瀬戸さんが、空気読めと言わんばかりに祐希をひじでつついた。 「俺…空中ブランコのあの一番背高かった人にサイン貰いに行こっかな。」 亮は、ペンとサーカスのパンフレットを取り出した。 クールに見えて意外だ。 「お前もピエロにサインもらってこいよ。」 祐希がからかった。 しかし、僕はその気になった。 ピエロにサイン貰うなんていい記念だ。 「そうしようかな…」 「え?!マジで?…じゃあ、先に土産んとこ行っとくぜ?」 僕は頷いて、亮と一緒にサーカス団員のいるテントに向かった。
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