◇エピローグ。

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   目覚めるといつも曖昧で、なにか大切なものを置いてきたような気持ちになる。  私の体は白いベッドの上にいるみたいだけれど、なぜ、私はここにいるんだろう。  一輪だけの青い花が眩しい。  眩しい?  眩しい……光……  ああ、そうか。  私は事故にあったんだっけ。  病室の外がなんだか騒がしい。  なんだろう。  病室の入り口を見ると、そこから―― 「メーグーミー! よく目を覚ましてクレマシタネ! 私、ウレシよー!」  父親のマイケルが飛び込んで来た。  とりあえず面倒なので私は、 「病院では静かにしなきゃダメ」  と、優しくボディブローをしてあげた。 (2010/01/26/◆あの世の国のアリス◆/完)
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