20人が本棚に入れています
本棚に追加
涙がこぼれ枕につたう
《春はまだかな…》
そう言うアナタは寂しげで儚さを誘う
《春になったら…》
口癖のようにアナタは言うその姿が愛しい……
あたたかな笑顔は病魔を隠し辺りに温もりをつたえる
白い部屋から見えるまだ寂しい春の樹をアナタは遠い瞳で見つめていたね…
《もうすぐだよ、春はもうすぐだ》
この声は聞こえているだろうか?
呼ぶ声はアナタの耳に届いている?
春を待たずに散ろうとしている命の蕾…
せめて花開くまでもう少し…
あと少し…
いつも《頑張れ》と励ましてくれたアナタに…
命の蕾…咲かせてみせてとせがんだ………
【作者様:アーク×××】
*クリエイター活動有*
最初のコメントを投稿しよう!