いざ、出陣。

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すごく勝ち誇った顔でニヤニヤしている。 こ、この顔は漫画見たことある!『人を殺せるノート』を持った少年が最大のライバルを殺す事になり「勝った!」といったあの時の顔だ。 「なんだよ?」 「嫉妬したでしょ?」 「…は?」 「今あたしが他の男子と話して嫉妬したでしょ?」 「………」 確かにまったくしてないと言えば嘘になるかもしれないが… ほんとに、ほんとにごく僅かだ。 あんなやつに俺が負けるとも思わないし。 「いや…別に?」 「素直になればいいのに」 とまた美樹が鼻歌を歌いはじめる。 そんなやりとりをしているうちに学校に着いた。 時効は8時15分。 ほぼいつも通りだ。 「荷物ありがと」 「どういたしまして♪」 ………美樹猫かっ! 「着替えるから先に行くよ?」 「ちょっと待って!すぐに自転車置いてくるから♪」 「はいはい…」 いろんな人に挨拶される美樹。 そのほとんどが男子だ。 こうやって見てるとやっぱり人気あるんだなぁと思う。 これから大変そうだ…。
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