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「それよりも…もう少しだね。」
「ん?何が?」
「最後の大会。」
「あぁ…」
そういえば拓也ともそんな話したな。
あと一ヶ月とちょっとか…
「絶対に応援に行くからね♪」
「いっつも来てるじゃん」
去年は毎朝走った成果が現れ、どの試合もバテることなく全力でプレーすることができた。
今年は勝って更に上を目指したい。
「サッカーしてる時の悠紀かっこいいもん♪」
「そ、そんなことはないと思うけど…」
思わず照れてしまう。
「あ♪今照れたでしょ?」
「別に…」
そんなやりとりをしていると後ろの席の雪江が話に入って来た。
「あれあれ、どうしたの?いつもよりなんか仲良くない?」
「別に」「でしょ?」
二人で同時に言う。
「まぁ後ろから見てて楽しいからいいんだけどね!あ、邪魔してごめんね」
そういって雪江は本を読み始めた。
なんか…居心地が悪いな。
そう思いながらも授業はほとんど寝て、俺は部活に備えることにした。
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