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はっきり言って美樹を嫌いではない。むしろ好きだ。
ただの幼なじみとしても恋愛対象としても。
だからこそ悩んでいる。
ただの幼なじみとしてこのままの関係を続けるのも悪くないし、恋人になって今よりも濃い関係になるのも悪くない。
ここで振っても、美樹のことだから今まで通りの幼なじみでいてくれるだろう。
「………」
もう美樹は下を向いて何も言わない。このままだと泣いてしまいそうだ。
そんな姿を見て、俺は決断した。
「…よ。」
「えっ!?」
美樹が顔をあげ目を見開く。
「だから…いいよ。」
「ほんと!?ほんとに!?やった!やった!」
涙目になりながら俺に飛び付いてくる。
こういう時の美樹は本当にかわいいと思う。
うん…思う…けど…なん…か苦しい…ぞ?
「いくらなんでも…時間かかりすぎでしょ?」
「ちょ…くるしいって…」
美樹は飛び付いて来たかと思ったら綺麗にスリーパーホールドを決めた。
「む…り…」
あー。
お花畑が見える…。
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