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「朝だよ!悠紀!」
「んんー…」
「んんー…じゃなくって!起きろ!」
「ごふっ」
腹にとてつもない衝撃。
目を開けると美樹の教科書が詰まった鞄で腹を殴られていた。
「いてて…そこまでしなくてもいいだろっ」
「起きない悠紀が悪い!」
とかなり不機嫌な目で見てくる。
「今何時なわけ?」
「7時30分」
「…っまじかよ!」
俺は跳び起きて寝癖を直し、着替えながらおにぎりを食べ学校に行く準備をした。
そんな俺を美樹は無表情で見ている。
「美樹ちゃん…いつもいつもごめんねぇ」
母さんが上がって来て美樹に言った。
「いえいえ、もう慣れてますから」
とさっきまでの無表情から一変して微笑みに変わった。
スイッチ入ったな…。
そう思いながら学生服を鞄にしまった。
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