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「え!?」
彼女?
俺、彼女なんかいらないよ?。
確かに中学のころは欲しいなーとかは思ってたけど。
今はちゃんと好きな子いるしさ。
「おーい水谷ー?」
栄口がこっち見てる。
可愛いよなぁ。
なんでこんな可愛いんだろ。
目が大きくて前髪がパッツンで。
優しいし、いつも笑顔がたえなくて。
一か八かで・・言ってみようかな。
もしそれで「俺も」って真っ赤な顔して言われたら・・ど、どうしよう!!
我慢できなくなりそ・・。
って何考えてんの、俺!
でも・・栄口なら。
大丈夫だよね。
よし!
言ってみよ!
栄口、どんな顔するんだろーなー。
「・・実はさ」
「うん」
「す、すきな子がいるんだ。」
二人とも足が止まった。
栄口が目を見開いている。
か、可愛いっ!!
本当に抱きしめたいんですけど!!
でも何この微妙な空気。
俺、なんかした?
「さ、栄口・・?」
恐る恐る名前をよんでみる。
このままこの沈黙が流れるなんて嫌だもん!
栄口と一緒にいる時間なのにもったいないじゃん!!
お願い、栄口。
何か。
何か話してよ。
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