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「・・へぇ」
そう言って歩きだすと、少し遅れて水谷が隣にくる。
・・ひよこみたい。
って思ったけど言わない。
そっか、やっぱりいるんだ。
そりゃそうだよね、高校生だもん。
でも水谷が好きな人って誰なんだろ。
「・・可愛い?」
「えっ」
「水谷の好きな子だよー。可愛いの?」
水谷が好きになるくらいだもんなぁ。
美人か可愛い子なんだろうなぁ。
案の定、水谷は顔が真っ赤になってるし。
こんなんで集中して練習できんのかな。
またフライ落としたら阿部に言われるぞー。
「うん・・すっごい可愛い」
あ。
水谷本気だ。
照れながらもまっすぐ前向いてる。
そこまで水谷を夢中をする子・・。
「誰だろ・・」
水谷がバッとこっちをむいて、口を片手で押さえてる。
更に赤くなった顔ですっごい見てくる。
ん?
なんか目が潤んでない?!
え・・俺なんかした?
「どうしたの」
水谷は答えない。
水谷・・?
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