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あの夜はいつもとどこが違ってたかと敢えていうなら月が特に綺麗だった。詩人達が詠んだ月ってのがこれなんじゃないかって思えるくらいだ。
そんなんだから俺はあの夜に平凡だが悪くはなかった高校生活に早くも別れを告げなければなかったのかと、今更ながら思い始めてる所だ。
さて、そんなのんきな俺が、如何にして吸血鬼なご主人様に下僕としてこき使われるようになるのか、これから記憶を遡り、物語っぽく回想にふけってみよう。
-あれは遡る事2、3ヵ月前・・・・
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