始まってしまった夜

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委員長の提案に俺は快く了承した。今更ごねてもしょうがないからな。それにタコ焼きとはいえ、料理は壊滅的にダメって事は自分が一番分かってる。無理して調理するより材料を調達してた方が貢献できるってもんだ。 こうして六時限目のホームルームの話し合いは平和的に進み、委員長の号令で終礼の挨拶も済ませ、帰ろうかとした時、 「おーい、一真ぁ!」 振り向くと小嶋がいた。 小嶋はこのクラスで一番最初に仲良くなった奴だ。俺たちの席が前後だったからだが、話をする機会が多く、話も合うので、数日で仲良くなった。 「どうした小嶋?」 「ちょっと買い物に付き合ってくれねぇか?買いたい服があってな。お前に用事があるならしょうがないけどな。」 と、小嶋は笑いながら言った。 そんなの考えるまでもない。部活なんて無いし、ましてや放課後に遊ぶ彼女なんてのもいないしな。 「いいぜ。ただし何かメシ奢れよな。」 冗談だったが、小嶋は余裕があったのか、 「マックぐらいだったら奢ってやるよ。」 これにはさすがに驚き、すぐさま辞退した。 そんなやり取りをしながら学校を後にした。
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