始まってしまった夜

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小嶋は買い物を意外と早く済ませ、俺たちは結局マックに寄る事になった。もちろんワリカンで。 「ところでさ、一真は委員長の事どう思う?」 真剣な表情で何を言いだすかと思えば、本当にそういうの好きだな。 「いやぁ、だってお前に対する委員長の態度には何か絶対あるって!」 とのたまう小嶋。 俺は深いため息をつき、どうせお節介の類じゃねぇのかと告げてやると、 「いーんや、あのお前を見る眼には片思い特有の輝きがあった。断言できるぜ!」 自信に満ち溢れた笑みを浮かべて、まるで自分を恋愛の専門家といわんばかりにはっきりと断言しやがった。 確かに委員長の俺に対する態度には違和感があった。 だが、それを恋してるからとか、そういう風に断定する事は躊躇われた。だから、小嶋の言葉に少々苛立った。 「じゃあ帰るな。門限近いし、もう食っちまったしな。」 「あ、すまん怒ったか?だったら謝るよ。」 小嶋がすごく申し訳無さそうに謝った。 俺はそんなつもりで言った訳では無かったが、その一言で心のもやもやが晴れ、 「そんなんじゃない。時間が本当にヤバいんでな。じゃあまた明日な。」 俺は小嶋に別れを告げ、帰路に着いた。
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