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「ちょっと部室寄っていい?胴着持って帰らないといけねぇんだ」
「うん、わかった」
浩太の胴着姿を見たのは今年の新入生歓迎会の部活紹介の時。
普段、樹とふざけあってる姿からは想像できなぃくらぃ、真剣で、かっこよかった。
掛け声も、声が体育館中に響き渡って、みんな浩太の姿に目を奪われていた。
あたしはその日、生徒会の友達に頼まれ、裏方を手伝っていた。そして浩太が隣の席に戻って来た時、あたしは真っ赤になって顔をあげられなくなっていた。
その日から、浩太はあたしの中で特別な存在になっていた。
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