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「もぅ遅ーぃ!」
「ごめん、由梨」
あたしは息を切らしてミスドに入った。
「なんか顔赤いよ?大丈夫?」
「へへ…ね、聞いて聞いて」
あたしは電車での出来事を由梨に話した。
由梨は樹の彼女で、もうすぐ付き合って一ヶ月になる。あたしのクラスメイトで、高二からの友達だ。
「へぇ~よかったじゃん!」
「でもどうしよぅ…あたし一応彼氏いるじゃん?」
「あぁ…まぁ、ゆっくり考えたら?」
「うん…そだね。よし、プリクラ撮り行こっか!」
「遅れたんだから、おごってよ~」
小雨の降る中、由梨と古着屋やCDショップを回って遊んだ。
夜には雨もあがって、星空が見えた。
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