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翌朝、学校に行くと、教室がざわついてた。
何かあったのかな、とあたしはクラスの子に話しかけた。
「どしたん?なんかあった?」
「それがさー、由梨ちゃんが樹くんフッて瀬川君に告白したんだって!体育祭終わってから付き合いだしたらしーよ!」
……え?
ちょっとやめてよ…
冗談キツイよ?
今六月だよ?
エイプリル・フールじゃないよ?
あたしは教室の入り口で呆然と立ち尽くしてた。
窓際でクラスの女の子達と楽しそうに話してる由梨と目があった。
ねぇ、冗談でしょ?
相談、のってくれたよね?
あたしは由梨に目で訴えた。
由梨は少し気まずそうに、でも笑顔で手を振った。
「おはよう」
と……。
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