0人が本棚に入れています
本棚に追加
また川に流されて行くボールくん。
川の幅はどんどん広がっていきます、象が3頭ならんでもまだ余裕があるくらいです。
周りには、おっきい木がいっぱいに葉っぱが生えた枝をいっぱいにひろげて太陽をあびています。
緑と川の光に照らされながらボールくんは呟きました。
「退屈なのはヤダから、激しく遊びたいなぁ」
すると水の中から、
ピチャン!
とサカナが現れました。
「激しく遊びたいなら僕についておいでよ!今からみんなで楽しい事するんだ!」
そう言うとサカナは先の方へ、すい~っと泳いでいきます。
ボールは退屈していたので、どんな事をやるんだろうとワクワクしながらついて行きました。
少し行くと前の方に霧がいっぱい出てきて、それから…
ドドドドドドドっ
…と地響きのような音が聞こえてきたのです。
よく見ると霧の向こう側には川がなくなって空中だけ…
…そう!滝です!
ボールくんはびっくり!
丸いカラダをもっと丸くして驚きました。
「どうしたんだい?ボールくん、これからこの滝の下にある滝壺にジャンプするんだよ」
そうやって、嬉しそうにサカナが言ったもんだから、ボールはまたまた、びっくり!
丸いカラダがしかくくなりそうなぐらい驚きました!
それを知ってか知らずかサカナが言います。
「おもいっきりジャンプしてそのまま滝壺に飛込むと、とーっても気持ちいいんだよ!僕、順番が待ちきれないぐらいだよ!」
川のなかを見ると、色々なサカナ達が今か今かと順番待ちをしています。
順番が来たサカナは
本当に気持ちよさそうな顔をしながらジャンプしていきます。
最初のコメントを投稿しよう!