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ここでロイは今まで溜めていた疑問をオルテガにぶつけた。
「ずっと気になってたんすけどさ。
治安ギルドって………何するんです?」
まったくもってその通りである。
父親と別れてから数日、ずっと自分が向かっている、また自分が入る予定である先について何も分からないのだ。
せめてその内容だけでも知りたいものだ。
オルテガは一瞬呆けた顔をしたがすぐに気を取り直す。
「ああ……、早い話は………雑用かの。
大陸中の人間誰からでも依頼されれば魔物の討伐から戦争の参加。子守や捜し物までやらねばならんのじゃー。
まあ、さすがにランクというものがあるがの。
ワシの様なギルドオーナーがわざわざ迷子の猫を探しに行ったりは殆ど無いってことじゃー」
ロイがまだ納得しない様なのを見てオルテガは説明を続ける。
「運営自体は元帥達が頭じゃから民営……いや、ある意味国営か………
とりあえず! 細かいところは後で誰かに聞けい!」
大いにごまかされた気がするが、オルテガがまた歩き出したのでロイは仕方なくその後を着いて行った。
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