119人が本棚に入れています
本棚に追加
「隊長、戻られたのですね」
「ん? ……お、リースか」
オルテガは声のした方を向いた。
そこには青髪でやや細身な青年が立っていた。
「戻られた…ということは、そちらがダグラス様の……
ロイ君だね。私はリース・フラです」
リースは短く礼をすると品定めするかの様にロイを見る。
(何か冷たい目だなぁ……)
そう思いながらもロイはリースに礼を返す。
「どうも。ロイ・アフォードです。………父さんを知ってるんですか?」
「ええ、もちろん」
リースはチラとオルテガを見た。
オルテガは首を振り、困った様に口を開いた。
「ゴホン。あぁ~、何だ。
まぁ、君の父さんは有名人なんだよ。近い内に話す。
それより、あっちの二人とも挨拶といこうか」
ロイは少し違和感を感じたが、考えたところで仕方ないのでオルテガに従うことにした。
最初のコメントを投稿しよう!