🎀ノ∀`){ 小悪魔ゎ、純潔❤

「誰かのために。」

Ｒがよく、言っていた。

「たあちゃんが好きだから。

　たあちゃんのｺﾄを
　思って、言うんだよ。

　たあちゃんのために、
　してるんだよ。」

…あたしのため？

Ｒがあたしを
好きだという気持ち。

Ｒがあたしのために、
やってくれたこと。

言動も行動も、その全部。

「あたしのため」では、
なかったの。

Ｒは、
あたしを彼女にすることで、
「俺好みの彼女持ちの俺」を
手に入れることが出来る。

あたしに
物を買い与えたり、
あたしに色々することで、
あたしに嫌われない
予防線を張り、
「してあげた俺」を
堪能することが出来る。

…結局。

Ｒは
「あたしのため」ではなく、
「Ｒ自身のため」に
それらをやっていた。

してあげた分だけ、
返ってこなければ、
愚痴をこぼした。

「してあげたら、
　俺と付き合ってくれる？」
とも、言われた。

あたしが
満足しようがしまいが、
自分が満足しなければ
納得がいかないのだ。

それを「愛」と言うのは、
あたしは違うと思ってる。

そして
「あたしのため」でもない。

「してあげたい」ことは、
時として相手には
余計なお節介になる。