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つい数時間前まで激戦を繰り広げていたタク達に取って、随分と久しぶりに思える安息の時間が流れていた…
時刻はもう23時を回り、日付が変わろうとしている。
一同はタテイシ家のリビングに布団を広げ、雑魚寝の形で休息を取っていた。
そんな安息の中、一人の男が口を開いた…
ヤス「なぁ…提案があるんだ…」
それはヤスだった。
タク「どうした…?」
不意のヤスの発言に、一同はヤスの方へ首を向けた。
ヤス「明日はまず、マエダのお袋さんを助けに行くんだろ?」
スギノ「そうだが…それがどうしたよ?」
ヤス「助けるのはいいとして、その情報がマスダに行っちまったら、ミユさんがまずくなるんじゃないのか?」
タク「それはそうだが…マエダに協力して貰う以上、マエダのお袋さんの救出は優先事項だろ?」
スギノ「ミユは確かに心配だが…約束は守らなきゃいけないしな」
ヤス「そこで提案があるんだが、部隊を2つに訳無いか?」
タク「何だって!?」
ヤス「ミユさんを助けに行く部隊とマエダのお袋さんを助けに行く部隊…戦力が分断されるのは痛いが、二人の救出を同時に行えばその分危険も少なくなると思うんだ…」
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