出逢い

10/15
前へ
/1005ページ
次へ
惟は俺を離そうとしなかった。 「惟…?」 「ゃぁ」 小さな声でも聞こえてしまい、 惟がこうしてると身体が停止して抱き締めてしまう。俺は振り向き、惟を抱き締めた。 惟が苦しんでるの分かってる。友達二人も傍にいてくれた。苦しい。 こんなに痛めた胸が余計に痛む。俺は首から、外した『いじめ防止』と『傷つけるな』と意味がある学校が作ったアクセを惟につけた。 「もう大丈夫だから」 惟… 泣かないでくれ… 好きだから… 好きなのに… 傷つけたくない… 傷つけてしまう。疲れ果てた惟を抱き上げ 「惟うちと近いから連れていく」 「いいですか?」 「ああ」 「すいません」 そう話し車を呼び家に帰った。 苦しい
/1005ページ

最初のコメントを投稿しよう!

507人が本棚に入れています
本棚に追加