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「加藤先輩と彼女歩いてる」
「きれい」
「お似合い」
窓から中等部の渡り廊下をみていた。私は虚しくなって窓から離れた
「惟は?」
「あの娘加藤先輩好きだから、ショックなんでしょ」
ホントに美人さんで私は適わない。
「加藤くん」
「はい」
「敬語やめない?」
「えっと」
「付き合ってるんだし」
顔を赤らめる先輩。惟の方が可愛いとやはり想ってしまう。
さっき窓からみてたのに。見たいのに…見れない。惟だって俺をミタインだろ?
「加藤くん?」
「うん」
「貴和子って呼んで」
「貴和子」
先輩は瞳を閉じた。俺は渋々唇を重ねた。惟は偶然みていた。俺が唇を離し、初等部を見上げると惟の表情。おいかけたい。抱き締めたい。キスしたい。
「加藤君いこ」
「ああ」
当たり前だけどショックだよ。あんなのみたくないのに………触れたい。悠を抱き締めたい。キスしたい。もう叶わない気持ちなのですか?
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