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惟は可愛いくて完璧な女の子だったし優しくて誰にでも同じ態度だった。友達が勉強わかんないと言えばわかるまで教えるしさ。そんな惟をよく想わない奴らもいる訳ですから。俺の学年から呼び出されたし
「ねぇ生意気」
「何がですか」
「あんた何いい気になってんの?」
「なってません」
「いきなりテスト一番な訳?」
「たまたまです」
「はあ?いきなりオール100点でたまたまってありえねくね?」
バケツに入った水が丁度きた。惟は座らせられ髪を捕まれ、いきなりバケツに顔をいれられかけた。たまたま俺がかけつけた
「なにしてんの?」
何人かの女の子達は俺をみた
「これは」
俺は確実に近づき
「これは何?」
惟の髪をはなさせて話をする。俺は惟を立ち上がらせて自分の方に引き寄せた
「だって」
一人の女が口をひらく
「いきなりきていきなりトップとるし可愛いし…ちょっとくらい」
「そうよ」
惟の肩が小刻みに震えてた
「こんなに震えて…自分がされたらどうなんだ」
俺は怒りの口調だった。当たり前だろうな。こんなに震える惟をどうすればいいかわからなかった。丁度先生がきたことでその場は収まり、教室にもどり拓美、まりかの二人に任せて帰ろうとした。
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