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弟は『透』と言ってチマチマしてた。可愛くない訳ではない。自分が居るべき場所ではないと思うのは確かであった。透君が疲れて眠りについた所で話が始まった
「一緒にくらさないか?」
「嫌です」
「前にわたしがやったことが原因なのか?」
「私は、母さんと離れて暮らした方が幸せです。悠の家だと誰かいたし、笑って、泣いて、怒って、怒られて、楽しい事ばかりじゃないけど、悠がいたから出来た。隣に大好きな人がどんなことがあっても受け入れてくれたから頑張ってこれたんです」
「この家で惟とくらしたいんだ」
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