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中学校を卒業すると、俺等は別々の高校に入学した。
それでも俺は、時間と小遣いさえあれば必ずあのケーキ屋に足を運んで行った。
「いらっしゃい……、あれ？悠！？」
「美香！？な……何で！？」
「何でって、此処私ん家だもん」
「そうじゃなくて、何でお前がレジにいるんだよ」
「あぁ、バイトだよバイト。ちゃんと給料もくれるって」
「へぇ～。じゃあ、このケーキ頂戴」
「はい、ありがとうございまーす」
久し振りに会ったけど、君は何も変わっていなかった。明るい性格が取り柄な所も、あの温かい笑顔も。
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