~回想~

12/15
前へ
/24ページ
次へ
俺は君の母親から聞いて、急いで病院へ行った。 とにかくひたすら、君の無事が知りたくて、無我夢中になって自転車を走らせた。 君が不治の病にかかったのは、高校に入ってからなんだって、君の母親から聞いた。 せめて客には心配を掛けないように、明るく振る舞っていたんだって。 「美香……!」 病院の個室の扉を開けると、君は驚いたような顔で俺を見ていた。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加