サボり。

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「歩~!沙織~!帰ろっ」   「あぃあぃ」     西崎 歩(にしざきあゆむ)   藤沢 沙織(ふじさわさおり)   二人とも中学から一緒で親友と呼べる友達である。   わたしはいつもこの二人と帰るのだ。   「ねぇねぇ? 今日美樹ずいぶん櫻井と仲良さげだったよねぇ」   「べ 別にそんなことないもん! あいつはただの友達であって 好きとかそんなんじゃ…!」   「ムキになるとこがますます怪しいなぁ?」   「保険室に迎えに言ったときなんかしちゃったぁ?」   「何もありませんでしたー」   「「へぇ~?」」   「か からかうなぁ!」   「でもホントせっかくの高校生活 はやいとこ男掴んどいた方がいいですよ~」   「う…。」   「そういう沙織はどうなんだよー?」   「あぃ まだです!」   「一緒じゃんかぁ」       二人といると楽しくてしょうがない。   大好きな友達だ。           せっかくの高校生活…   男を掴んどいた方がいい   …か。  
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