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桐取物語 第2章
家に着くと
優しそうなおばあさんが野菜を包丁でダンダン!切って居ました。
「ばあさんや帰ったぞ」
お婆さんは、包丁をピタッと止まった。
「おやまぁ~じいさん帰ってたのかい」
お婆さんが包丁を持ったままおじいさんの所にやってきた。
「おや?じいさんナンパでもしてきたのかい?」
「いやいやこの子は精霊さんじゃよ桐の木を切ったらこの子がいて、自分から家具屋姫と名乗ったんじゃよ。」
おじいさんは自慢気にかぐや姫を見せた。
「家具屋姫だって?」
おばあさんは老眼をかけてじっくり家具屋姫を見た。
「おじいさんやいこの子は家具屋姫でも精霊でもないよ」
おじいさんは、アヒャアヒャと笑っていたが顔が自然に戻った。
「な…な…なんだって~~!」
「この子は、かぐや姫じゃよあの昔よく3チャンネルでやっていた。
【にほんむかしばなし】
でやってじゃないか。」
おじいさんは、悩みに悩んでようやく理解した。
「けれどばあさんやい
あの子は竹じゃなく桐から出てきたぞ?」
今まで寝ていたかぐや姫がガバッと起きた。
「なんじゃと!そこの老いぼれジジイ今の話しは 本当か?!」
おじいさんは、顔をにやけながら頷いた。
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