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出現したのは約3億年前の古生代石炭紀で、「生きている化石」ともいわれる。古生代から絶滅せずに生き残ってきたことから「人類滅亡後はゴキブリが地球を支配する」という人もいるほどであるが、実際には森林環境に依存している種が多いので、人類が自らの環境破壊によって森林環境を道連れに滅亡した場合には絶滅する種が多いだろうし、当然のことながら人家生活型のコスモポリタン種は依存する人家環境の消滅によって絶滅するであろう。むしろこの発言は著名な生物学者がマスコミ向けに、人類が万物の霊長としておごり高ぶることに対して警鐘を鳴らす意味で発した、一種のはったり性の強いものであった。
また、ゴキブリはその体構造が原始的・平均的であるため実験動物としても利用されており、アメリカ合衆国などにはそのての業者がいて珍種などを販売している。中でもワモンゴキブリが評価が高い。
本来は熱帯雨林に生息する昆虫で、昼間は朽ち木や落ち葉のかげにひそみ、夜になると出歩いて菌類、樹液、朽ち木、動物の死骸や糞などを食べる雑食性の昆虫である。食物の主体は朽ち木などの腐植質であるが、中にはあたかもクワガタムシの幼虫やシロアリのように朽ち木のみを食べて生活するものも少なくない。やがて特に雑食性の強い種の中から寒さや食物に困らない人間の住環境に進出する種類が現れ、害虫として不当に激しく忌み嫌われるに至っている。このような人家生のゴキブリの中で、特にコスモポリタンとして世界中に広まっている種には、クロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリなどのようにアフリカ原産であったと推測されているものが多い。
よって寒さには弱く、日本での生息地は北海道と高標高地を除く場所である。しかし近年では人家生のコスモポリタン種は北海道にも進出して一年中暖かいビル内などで増加傾向にある。人家に生息する種類は外来のクロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリなどで、おもに森林で生活する種類には在来種のヤマトゴキブリ、オオゴキブリ、モリチャバネゴキブリ、サツマゴキブリなどがいるが、在来種のヤマトゴキブリのように人家にも生活の場を広げている種もある。
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