結婚

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美濃 稲葉山城 「織田信秀が家臣 平手政秀にございまする。 斎藤道三殿にお会いしたくて参った」 「ささ こちらへどうぞ 今、殿をお呼び致しますのでしばしお待ちを」 「お待たせ致した 斎藤山城守道三です」 「織田家家臣 平手政秀です」 「此度の用件は?」 「単刀直入に言わしてもらいますと、織田家と和睦して頂きたいのですが……」 「………」 「つきましては、道三殿の娘、濃姫様を我が織田家にと……」 「相手は、あのうつけか? あ、いや、失礼した あの信長殿にか?」 「はい。その信長に嫁いでもらうというのは如何でしょうか?」 「しばらく猶予を下され 濃姫に話しをしないと……」 「分かり申した……」 「明日には答えが分かろう 今日のとこは…… あ、今日は泊まっていきなされては?」 「ではお言葉に甘えて」
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