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続けて妖姫に、神鬼は向かって行った…
神鬼は、雷神を振り回すが、妖姫はそれを交わしていた…
「鬼さん、こちら…手の鳴る方へ…」
そう言いながら左手のハサミを鳴らした。
「チッ…バカにしやがって」
そう言うと神鬼は手をマスクの口の辺りに持って行き、ゆっくりと離していくとマスクの形状が変わり、口が開いた形状になった。
「鬼法術 雷光(キホウジュツ ライコウ)」
神鬼がそう叫ぶと、口の辺りに雷が集まり出してプラズマ状の光球が妖姫に向かって飛んでいった…
それを喰らった妖姫は木っ端微塵に弾け飛んだ。
神鬼は頭だけ、変身を解き車から携帯を取り、立花に電話を始めた…
「アッ…日菜香か、ジンキだけど…やっぱ、イレギュラーな事が起こったわ…おやっさん、居る…」
日菜香は父親の勢地郎に電話を変わった。
「はい、電話、代わりましたよ~また、イレギュラーな事が起こったってぇ」
勢地郎がのんびりした、口調で電話に出た。
「あっ、おやっさん、実はですね、予想していた場所から30キロ以上、離れている上に、移動しながら魔化魍を育ててるみたいなんですよ、化け蟹は本来、巣に戻るタイプが殆んどですから…また、何か実験してるのかもしれないですね」
「実験ねぇ~、っとすると今回は成功って、感じになっちゃってるって事かなぁ~」
「そうですね…巣に戻るタイプを、移動しながら完全に成長しているみたいですから…それを考えると成功したって事ですね、ただ、それだけじゃないと思うんですよ」
「どういう事だい」
「本来、移動しない魔化魍を移動しながら、育てたって事は、他の魔化魍に関しても俺達、鬼の捜索を撹乱できるって事に繋がると、思うんですよ」
「なるほどねぇ~そういう考え方もあるわけだ」
「えぇ…みどりが今、機能を追加した新しいディスクの開発をしてるのは、ちょうど良かったのかもしれないですね…あっ、それから、童子と姫は倒しましたから、後は本命の化け蟹だけです」
「そうかい、じゃあ~気を付けて…」
そうして2人は電話を切った。
ジンキは変身を完全に解き服を着替えて、ディスクが戻って居るかを確認した…
だが、ディスクはまだ一体も戻って無かった…
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