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「ジンキさん、お気を付けて…何が起こるか解りませんから…」
日菜香が心配そうに言った。
「大丈夫だよ、俺なら…何が出てきたって対応出来るんだから…じゃあ、行って来ます」
日菜香は火打ち石を鳴らし、ジンキを見送った。
現場に到着したジンキはキャンプの準備をして、さっそくディスクアニマルの設定を始めた。
設定が終わり、ディスク達を見送るとジンキはお湯を沸かし始め、音撃管・風神(オンゲキカン・フウジン)を取り出しメンテをし始めた、今回のジンキの相手はイッタンモメンだった。
ジンキは風神のメンテをしながらコーヒーを飲んだ…すると、突然「ブッブッブッ、ブッブッブッ」と音角が鳴り出した…辺りを見ると、さっそくディスクが何体か戻って来た…音角にセットし、チェックをしたがハズレていた。
「フゥ…ハズレか、始めたばかりだ…まっ、気長にいきますか」
コーヒーを飲み終え風神のメンテも終わるとジンキは準備運動を始め、腕立て伏せや腹筋を始めた。
程なくすると、ディスク達が続々と戻って来た…
ジンキは片っ端から、ディスク達をチェックしていった。
「おっ…当たりだ!」
ジンキは急いでその場所に向かった…
「おっ…居た居た…」
ジンキの目の前には童子と姫が湖の方を眺めていた。「よぅ…魔化魍は順調に育っているのかい?」
ジンキは童子達にわざと話し掛けた…
「鬼か…失せろ!」
童子がジンキを牽制した、それに続くように今度はひめが…
「うちの子に手出しはさせない…」
「あっそっ…でもお前らを倒すのが、俺の役目だからな」
ジンキは音角を取り出し、鬼に変身した。
「ハアァァァ…ハッ」
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