変化する者

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鬼の姿に変身した、神鬼は背部に装備している音撃管・風神を手にして童子達に狙いを定めた。 「鬼は外だ…」 そう言うと童子と姫は足を鞭の様に伸ばして、神鬼を攻撃した。 神鬼は上手く、攻撃を交わしながら風神で鞭の様な足を撃ち抜いていった。 「どうした…もう終わりか?」 それを聞くと童子達は、また攻撃を始めた…神鬼は風神や蹴りで上手く、攻撃を捌いていた。 しかし、攻撃は上手く捌いていた神鬼だが、童子達の連携に、童子達をなかなか攻撃出来ないでいた。 「どうした…その程度か…」 今度は姫が、神鬼をからかう様に言った。 「今度は、こちらが行くぞ…」 そう言うと童子達は手を顔の前に持って行くと体が変化した…まるで鎧を纏ったかの様な姿だった。 「何っ…!?」 神鬼は、童子達の変化に一瞬、戸惑ったがすぐに風神を童子達に向かって撃った…しかし風神での攻撃が効かず、別の攻撃体制を取った。 「鬼法術・雷光(キホウジュツ・ライコウ)」 神鬼の口の辺りからプラズマ状の光球が童子に向かって飛んで行った。 しかし、それも効かなかった… 「クッッ…」 神鬼は戸惑いを隠せずにいた… 鎧を纏った童子がまるで力を試す様に、足を鞭に変え攻撃してきた。 しかし先程の、攻撃と違い鞭が刃の様に鋭く尖っていた。 神鬼は風神で足を撃ったが弾かれしまい、紙一重でそれを交わした。 童子は攻撃の手を休めず、次々と攻撃してきた、神鬼は避けるだけで精一杯で反撃の機会を失っていた。 妖姫は神鬼が逃げ回っているのを眺めていた。 「チッ…仕方ない奥の手を出すか!」 しかし、童子の攻撃が激しく技を発動する事が、出来なかった 「あれを出す時間が稼げれば…新型ディスクを試すか…」 神鬼はアサギワシとキアカシシのディスクを起動させ、童子に向かって投げた。 「さすが、新型、機動性が違うな…さてと…」 アサギワシとキアカシシが童子を撹乱してくれている事を確かめると、神鬼は右手に力を集中し始めた。 始めは「バチバチッ」と放電していたが次第に音が「チッチッチッ」と高音に変わっていった。 「行くぜっ!…」 神鬼は童子に狙いを定めた。
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