38人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうか…雷牙を…」
「ハイ…」
ジンキの返事に力がなかった…
「まあまあ、とりあえず童子は倒したんだ…余り、気にしちゃいけないよ…」
「ハイ…すいません…おやっさんに気を使わせてしまって…」
「そんな事、気にしないで、とにかく今年の親玉はちょっと普通じゃないからね」
「フゥ…そうですね、まだ戦いも終わってませんし」
「そうだね、気持ちを切り換えて、充分、気を付けるんだよ」
「ハイ…それじゃあ、姫と魔化魍の探索を続けます…それじゃあ、失礼します」
ジンキは気持ちを切り換えて、ディスク達のチェックを始めた。
しかし、ディスクは全てハズレており、ジンキは改めて、広範囲でディスクをセットして、魔化魍の探索を始めた。
ジンキは気分を落ち着かせる為か、コーヒーを入れて飲み始めた。
「フゥ…雷牙を使わせられるとは…武者童子に鎧姫か…とんでもない者、作り出しやがって…」
小一時間もすると、ディスク達が戻って来た…ジンキは次々とディスクをチェックし始めた。
「当たりだ…」
ジンキは当たりのキハダガニの後に付いて行った。
やはり最初の湖に奴らは居る様だった…ジンキはキハダガニが録音した辺りを探してみた。
すると姫の姿を見つけた、ジンキは鬼の姿に変身し、姫に話し掛けた。
「見つけたぜ…今度はお前の番だ…」
神鬼は妖姫が鎧姫に変化する隙を与えない為に両太ももに装備している音撃棒・閃光(オンゲキボウ・センコウ)で妖姫に向かって行った。
妖姫は足を鞭の様に伸ばして反撃して来たが、神鬼は妖姫の攻撃を上手くさばいていた。
しかしその時、湖からイッタンモメンが飛び出して来た…神鬼は一瞬、イッタンモメンに気を取られた、その隙に妖姫は鎧姫になった…
「しまった…」
神鬼は鎧姫とイッタンモメンの攻撃を避けながら、アサギワシ・キアカシシ・リョクオオザルを起動して、鎧姫に投げつけた。
「頼んだぞ…」
神鬼は音撃棒から音撃管に武器を持ち代え、イッタンモメンに鬼石を撃ち込んだ、そして、イッタンモメンと鎧姫の攻撃を避けながら音撃射を行う為に、音撃管・風神をトランペット型に変形させ、右肩に付いている音撃鳴・神空(オンゲキメイ・シンクウ)を風神に取り付けた。
「クソッ…まだ鎧が解けないのか!」
神鬼は同時攻撃を必死に交わしていた。
しかしその時、鎧姫が突然、苦しみ出した…
最初のコメントを投稿しよう!