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「やばっ!!何この時間!?」
ベッドの脇にあった目覚まし時計を片手に布団から飛び出した。
「柴子ナニヤッテルノ!?今ナンジダト思ッテル??」
リビングの前には仁王立ちしている母親。
中に入れない。
「あ~、もう!!こんなことしてたら、もっと遅刻しちゃうよ!どいて!!!」
母親を無理矢理突き飛ばし、パンを超特急で食べた。この家では、朝食はパンと言う決まりがあるのだ!
だがあたしは、和食の方が好きだ。と言うかかなり好きだ。
「親ヲ突キ飛バシテコノヤロー!!!」
一人盛り上がる母。それに苦笑する。みんなドン引きだ。
「柴子遅れるよ!早く行った方がいいんじゃないの??」
「あ・・・。」
すっかり時間を忘れてしまった。こんな大事な日に。
「やっばぁ。じゃ、行ってくるねお姉ちゃん。」
そう言って姉に手を振った。姉も「いってらっしゃい」と言って手を振った。
あたしは、通学路を猛スピードで駆け出した。
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