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俺は目の前に差し出された紙を見る。
「…………ラヴすとーりー?」
紬は嬉しそうに頷く。
「うん!」
「却下。」
即座に否定。
すると紬は如何にも不服そうな顔をして、
「えー…今、流行っている良いお話なんだよ?まず、幼なじみの男の子と女の子がいて…」
「あらすじなんて聞いてもそんなもんは…」
――見たくはない。という言葉を飲み込んだ
「だめ……?」
紬は俺より12cmほど背が低い。自ずと下から俺を見つめ上目使いということになる。
……更に、俺の上着の袖を軽く掴んでいたから。………これは反則だ……と直感した…。
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