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俺にはこんな紬を拒否する勇気はなくて、
「……別に…見るよ………。」
否定しかけた言葉を撤回し、肯定した。
「わぁいっ!!ありがとうっ碌!!」
笑顔が眩しい。
全く……大分ガキだなぁ…コイツは……。
そんな考え顔には出さず、
「ん。そうと決まったら早く行くぞ。」
冷静を装い俺はスタスタと先を歩き出す。
「あ…っ!待ってっ!!」
サンダルをパタパタといわせながら、紬は急いで追いかけてきた。
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