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顔は美人でまず目立つ。おまけに勉強はできて、成績は常にトップクラス、運動神経も良いときた。
男子ならまず放っておかない。
それに、女子からも慕われていた。
「あはは~ありがとう。」
お礼を言われた。
「…は?何でお前は礼言ってんだ?」
「なんでもなーいっ!っつか昔っから変わんないよねぇ?」
「だから何だよ…?」
「なんでもないってばっ。あ、そうそうっ!この間まっちゃんと会ってね…まっちゃん、彼女出来てた。」
「!…マジで?」
「大マジです。それでその彼女が凄く美人さんで……」
中條と話が弾んだ。
まぁ主に向こうから話を振ってきていた訳だけど、昔のクラスの話とか、今の高校の話とか。昔クラスメート今現在とか。中條とは同じクラスだったから、懐かしさというものもあり、此処まで話せたのかもしれない。
……紬以外の女子とここまで話すのは久し振りだった。
「……碌…?」
しばらくして紬が遠慮がちに声をかけてきた。
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