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その自分はこんな所でこんなに平和で、考え事してるフリをしているなんて。
救いようのない奴だ。俺は。
酷いんだよ。俺は。
「碌ぅ…?あー…前言撤回。お前珍しく悩んでるわ。顔、無表情だもんな?」
拓瀬が覗き込むように聞いてくる。
「珍しくは余計。それもそれで失礼だ。」
「はいはい失礼いたしやした。」
それが言い終わると真面目な顔になり、
「んで?何悩んでんの?俺で良ければお聞きいたしますが?」
そんな言葉を発した。
そんな拓瀬の言葉がいまいち信じられず
「…」
沈黙した。
「何だよぉ親友の言葉が信じられないっつー顔だなぁ?」
感情が顔にまで現れていたらしい。
「そうでも…無いけど…。」
「いいやっ!そう考えてただろうっ!?全くよぉ、そんな人疑ってばっかで生きてたら友達無くすぜぇ?」
「大丈夫だ。お前以外にはこんな反応しないから。」
「さりげに酷っ!」
そう言って大袈裟に傷ついた顔をした。
机に突っ伏した動作が少し面白い。
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