ある日の私其のニ

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十一月十五日。15時17分。朝に比べ、風が少し強まっている。      季節はもうすっかり冬だ。空を見れば雲が忙しなく流れ辺りは茜色に染まっている。      木々が揺れ木の葉が舞、風が側を通りすぎれば頬を擽り悪戯に私の髪を靡かせる。        次第に暗闇始めると、それを待っていたかの様に木々がざわめきだす。      もうすぐ夜がやってくる。      薄暗がりの部屋に蝋燭を燈せば、どこからか漏れてくるすきま風にちらちらと揺れ幻想的な雰囲気を醸し出す。      ふと、部屋の隅の暗がりに何かが蠢いた。
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