ある日の私其のニ

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          が、それは幻影。        私は蝋燭の燈を見つめる。      温かい…。      小さな燭がこんなにも温かいなんて…。      驚きと安堵が部屋を包み込む。      小さな蝋燭の灯が私の荒んだ心を照らし出しそれは私の影となってひっそりと暗闇に身を潜める。      微かな蝋燭の明かりを頼りに、読み掛けの本を取り出せばそっと頁を捲る音が部屋に響く。
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