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とりあえず刺客に会わないと話が始まらない。俺は一番大きい道を進んだ。
しばらく進むと十字路が見えてきた。しかし十字路の中央に誰かいる。
よく目を凝らすと二人いる。一人は全身真っ黒なので服役囚だとわかった。もう一人は普段着、ということは刺客か。
その十字路に近づくにつれて状況が鮮明に見えてきた。すでに服役囚は死んでいる。女性のようだ。
「っ!」
また絵里が頭に浮かんだがそこで死んでいるのは別人のようだ。
俺に気づいた殺人者、つまり血のついたナイフを持った刺客がこちらに歩いてくる。
俺はこの殺気と血の匂いに満ちた状況を懐かしく思いつつ楽しんでいた。
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